自分を知り、確固たる「人生のコンパス」を手に入れる。そのためのツールとして強い力を発揮するのが、本書で紹介する「メモ」なのです。
引用:前田 裕二,メモの魔力 The Magic of Memos,幻冬舎,2018/12/24,P9-P9
この記事は、前田裕二さんのメモの魔力について紹介します。
世の社会人は与えられた仕事をただ黙々とこなす人が大多数です。
だからこそ、考えることを習慣化して仕事にとりくめば、それだけであなたは職場の上位に入れます。
このような話から始めたのは、本書が単なるメモの取り方のハウツー本ではなく、
1行のメモからどのように知的生産していくかを学べる本だからです。
この記事をオススメする方
この記事をオススメする方は以下の方です。
- メモを取る習慣がないので取りたいと思う人
- メモを取ってはいるが活用できていない人
- 日常のメモからアイディアを生み出したい人
目次
メモの魔力をどのように活用しているか
メモが行動につながることで課題の解決や成長に繋げることができます。
エフケイ的要約
どうメモをとるのか?
本書で紹介されるメモの取り方は
- 事実の記述
- 事実の抽象化
- 具体的な行動の記述※本書では行動を転用と記載しています
本書では抽象化する大切さが主張されています。抽象化することでメモの内容を応用した行動がより実践できます。
本書で具体例としては
- 事実 : 大阪でチラシと一緒にアメちゃんを配ったら、東京の3倍の効果があった
- 抽象化 : 大阪人は東京人よりも、直接的で目に見える対価への訴求に弱い
- 転用 : しっかりと形のある商品を生配信で紹介する番組を作る
番組を作るとなるとハードルが高いですが、私であれば転用は調査とか資料作成やアポ取りなどとなることが多いです。
メモで思考を深めるとは?
メモの取り方で抽象化というステップがありましたがこの考え方のクセを付けることが重要です。
本書で紹介されている抽象化の方は3つです。
- What型:ファクトを表現するためのキーワードに抽象化
- How型:ファクトの特徴を抽象化
- Why型:ファクトの発生理由(なぜ)を抽象化
抽象化することで、事実をただ事実として捉えるのではなく、その本質捉え、どのように転用するかに繋げることができます。
抽象化することで言語化する力をつけることもできます。人は言語化されないと理解できないので人を動かすために必要な能力ですしあなた自身の考えを形にするという意味でも重要です。
ちなみに本書では抽象化する上で、自分を一歩引いて客観視することが重要と述べられています。
メモを取ることで磨かれるスキルはなにか?
メモを取ることで5つのスキルが磨かれます。
習慣化されることで、メモを取得するために必要なスキルが鍛えられます。
そこで得られたスキルは、会社員としてだけでなくプライベートでも使えるスキルたちです。
私が興味深いと思ったことは以下の(3.)です。メモの行為自体が相手に対する興味をしめし、
相手の行動を変えるということを著者の前田さんは身をもって体験しています。
- アイデアを生み出せるようになる
- 情報を「素通り」しなくなる
- 相手の「より深い話」を聞きだせる
- 話の骨組みがわかるようになる
- 曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる
エフケイ的メモの魔力のポイント
- メモの心構え:メモは単なる記録ではなく、事実からどのような行動に移していくかを記録する
- メモの取り方:メモの取り方はファクト、抽象化、転用という流れで実施し、知的生産を行う
- メモを取る私を知る:メモをとるあなたがどういう人物であるかをあなた自身が知らなければならない
最後に
最初から前田さんほどのパワーを持って行動できる人はほとんどいないとは思いますのでまずは少しだけそのエッセンスを取り入れてみましょう。
あなたの日々の活動の中で一つでもメモから転用することができたらそれこそが価値です。